『レバレッジ勉強法』人生で役立つ効率的な勉強方法を考える

レバレッジとは何か?

レバレッジ(leverage)とは経済や金融、投資などでよく使われる言葉です。

簡単に言うと「てこの原理」です。てこを用いることで重くて動かせなかったものでも、力が増幅されて動かせるようになります。

この本の著者が伝えたいことは…『大人になってからの勉強はレバレッジがきく!』ということです。

つまり大人になってから継続して勉強することで、キャリアアップに大きく影響を及ぼすことができるということです。

学生時代にあまり勉強してこなかった人も心配する必要はありません。むしろ著者は、本当に勉強するべきなのは大人になってからで、学生時代に勉強しすぎて燃え尽きてしまうほうがもったいないと述べています。

必死に働くだけでは資産はつくれない

私たちが貰っている給料は労働の対価としてお金が支払われています。貰うお金が多くてもその分だけ消費していては、結局ずっと同じペースで働かなくてはなりません。

年収が3000万円あっても入った分を全て使ってしまう人がいるように、いくら高級品を持っていても資産がゼロという人は珍しくありません。

もちろん仕事から学ぶことはたくさんありますが時間を消費しているので、時間に対して得られるリターンが同じくらいだと言えます。

だったら限られた時間を勉強に投資することで、将来に継続したリターンを得る方が効率的なのです。

何も考えないで残業している数時間は、勉強することで人生を変えるかも知れない貴重な時間なのです。

勉強の目的を明確にする

何か勉強を始めるときに目的を明確に定めることはとても大切ですよね。しかし、目的の設定を間違えてはいけません。

この本で著者があげている例として「金融=とりあえず簿記」という固定観念です。仕事や人生で役立つための勉強のはずが、資格を取るための勉強にすり替わっていますね。

英語の勉強なども同じだと思います。例えば「英語を話せるようになりグローバルな仕事に活かしたい!」と目的を定めたとします。

そのためにTOEICで高スコアを目指すことは少し目的がズレていると思います。話すことを目的にしているのに、高スコアを取ることにすり替わっています。

あなたの周囲に、次々と資格を取得することに熱意を燃やしている人はいませんか?

英検や、TOEIC、宅建、簿記、インテリアコーディネーター。そんなにあれこれ資格を取って、一体何を目指しているんだろうと思う人もいます。

向上心があるとも言えますが、関連性のない資格のオンパレードは、ただ資格ビジネスの波に絡みとられているだけのように見えなくもありません。

心理学者のエリクソンは青年期を「自分とは何か」「これからどのように生きていくか」「どんな職業についたらいいか」といった問いを通して自分自身を形成していく時期であると主張しています。

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つまり、特に若い頃は自分の可能性を信じているのであれこれ手を出してしまいがちです。それは逆に、いつでも逃げれる準備をしているとも言えます。自分のすべてを賭けようとする覚悟ができていないのです。

もし、これが一つの目的に向けて正しい努力をできるようになれば成長スピードもかなり上がると思います!

このことから現状で欠けている部分を逆算して、それに向けて今の自分とのギャップを明確にすることが大切なのだと学びました。

マインドの部分は普段あまり深く考えていませんでしたが、これは勉強の本質的なことだと思います!

受動的ではなく能動的に取り組む

勉強をするときにやらされている感を持つよりも、意欲を持って学ぶ姿勢は大切ですよね。

皆さんも経験があると思いますが、なんとなく本を読んでいても内容が頭に入ってきません。受動的な読書では一定のペースで活字を読むことが作業になり、結局読み終わってみると何も残っていないなんてこともあります。

仕事も同じだと思います。心理学的にも、義務感からやらされた仕事は疲労しか残りません。しかし、自分から積極的に動いた場合には満足感、達成感、爽快感、自信などの感情がわき起こります。

また、楽しさを感じることが継続のエネルギーになります。その仕事が自分にとって天職と思えるかどうかが、モチベーションに極めて大きな影響を与えるのです。楽しさが感じられれば、何時間でも続けられるものになっていきます!

能動的に楽しんで全てのことに取り組めるようになればストレスも軽減され、内容も記憶に残りやすくなります。仕事ではより成長につながり、読書では一冊の本を全部読むこともなくなります。そして、必要な情報を自分で選択するクセがつきます!

自分に向いているものを勉強する

仕事や人生で役立つからと言って何でも勉強できますか?筆者は苦手ですね笑 やりたくないことでもとりあえずやってみますが、できれば楽しいことを勉強したいです。

よく語学・金融知識・ITは自己投資する勉強の分野としておすすめされています。これらはやっておくことで、将来的なリターンが大きいものですが合わない人には合いません。

正直に言って興味がないことを勉強しても頭に入りませんし、ストレスがかかりますよね。だからこそ、勉強で大事なのは興味があることだと思います。

興味を持った分野が将来役立つかどうか分かりません。でも長い人生の中で役立つときが来るかも知れません。

かの有名なスティーブ・ジョブズ氏のスピーチでも

原文

you can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something — your gut, destiny, life, karma, whatever. This approach has never let me down, and it has made all the difference in my life.

先を見通して点をつなぐことはできない。振り返ってつなぐことしかできない。だから将来何らかの形で点がつながると信じることだ。何かを信じ続けることだ。直感、運命、人生、カルマ、その他何でも。この手法が私を裏切ったことは一度もなく、そして私の人生に大きな違いをもたらした。

https://m.youtube.com/watch?v=XQB3H6I8t_4

未来のことなんて誰も分かりませんよね。だからこそ自分が興味を持ったことを勉強することです。それが役に立つかどうかは分かりませんが、自分を信じてみてください。

効率的な勉強法とは矛盾していますが、筆者としてはこの考えを大事にしています。

でも具体的な目的を持つことは忘れないでください。趣味で始めた分野の勉強でもその先に自分がどうなりたいか描くことができれば、能動的に学ぶことができます。


まとめ

今回は勉強法に焦点を当ててみました。どうせ同じ時間学ぶなら、効率よく学ぶことに越したことはありません。

こうして考えると、勉強は個人の能力よりマインドや意思の部分が大きいという印象を受けました。

自分がなりたい姿を想像して、いかに現実とのギャップを埋められるかが生涯学習の鍵だと思います!!

これからも学び続ける姿勢と目的を持って頑張っていきましょう!

それではまた次の記事で!

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