「おいしい」は普段食事のたびに数え切れないほど言ってますよね?
ラーメンやステーキ、ケーキから海鮮までおいしいものはたくさんあります。
また、食べログを見ていてもここのお店はおいしいといった口コミで溢れています。
でも、おいしい理由を言葉にするのって案外難しいなって最近ふと思いました。
何か食べたときに「おいしい」とよく言っていますが、その一言以外で食べた物の感想を表現出来ていないもどかしさがあるよなって。
頑張って言葉を絞り出そうとしても、グルメリポートなどで使われているありきたりな表現になってしまいます笑
例えば、「サクサクの衣」とか「ジューシーな肉汁」とか「飲みやすいお酒」などなど。
そんなもどかしさのときに出会ったのが、ソムリエの田崎真也さんの『言葉にして伝える技術』。
「おいしい」以外で感想を表現したいって人はそこまで多くないかもしれませんが、単純に読み物として面白い!
失礼なおいしい?
「クセがなくて、おいしい」などいったん否定して、おいしさを表現するのは非常に日本的なアプローチであると田崎さんは言っています。
意外にクセがないや、思ったより甘すぎないなどは私もよく使っちゃってました。
ここから見えてくるのは、飲みやすいもの、食べやすいものはそれを無個性な平凡なものとして表現しているということでしょう。
人の数だけ好みはありますし、作られた土地や製法によっても味が違うのは当たり前。それを一辺倒に平凡化させないというスタンスをまずは取り入れてみようと思います。
味や香りを言葉にするには?
感じたことを言葉にするには、言語化する必要があります。
言語化とはつまり味わったものを共有できる言葉に例える力ではないでしょうか。
ワインの世界だと、「熟したパイナップルと干しアンズ、蜂蜜の組み合わせは貴腐ワインの特徴である」など共通の言語が存在しているみたいです。
表現するにはまず味の違いが分からなければなりません。そのためには五感を鍛える必要があるとこの本には書かれています。
五感を鍛える方法として、まずは自分が食べて感動したものは過去に食べたものと何が違うのか、どうおいしいかを言葉にして記憶しておくことが必要になります。
具体的なトレーニングのエピソードもいくつか本書に紹介されていますので参考にしてみてはいかがでしょうか。
おいしいを表現することはビジネスにも役立つ?
言葉を増やして表現力を高めることで、ビジネスにおいてもより深いコミュニケーションをとれるようになるとこの本には書かれています。
たしかに、私も月に数十件商談を行っていますが、話す相手の状況や立場に応じて言葉を選んで説明していきます。
同じ言葉でも受け取る人の立場が変われば、その意味合いも変わってくる場面はよくあるなって実感しています。
適切な言葉で、適切な説明が行えると心を掴むことができますし、何よりもお互い話をしていてストレスなくコミュニケーションが進みます。
意識しないと楽な言葉を選んでしまいがちですが、普段感じていること、思っていることを言語化してみることからあなたもはじめてみませんか?
おすすめ書籍はこちらにまとめております。
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