異文化を理解して仕事や海外旅行で活かす!知っていると為になる文化の話

東京オリンピックも無観客ではありますが、本日開会式が行われて、17日間の大会が始まります!

東京の街を歩いていると、各国メディア関係者が取材やインタビューをしているのを見かけます。

中には海外メディアで働かれている日本人の方もいらっしゃいます。

海外で働くことの大変さとして、もちろん言語の部分は大きいと思います。コミュニケーションはお互いの信頼関係を築くうえで欠かせないですもんね。

しかし、会話ができればうまく仕事ができたり、仲良くなれるか?と言われればそうではないと思います。

海外生活をしたことがある方はなんとなく分かると思いますが、相手の文化を理解することで多くのメリットがもたらされます。

例えば、外国人の割合が多い職場でより円滑なコミュニケーションをとること。

相手の言動や振る舞いを受け入れ、寛容になれること。

相手を知ることで、自分の国を知るきっかけになることなどなどです。

そこで今回は「異文化理解力」に焦点をあてて、おすすめの本を紹介していきます。

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そもそも異文化理解力とは?

「異文化理解力」とは、相手の発言や行動の真意を理解することです。そして、自分の言動を相手がどう捉えているかを理解することになります。

育った環境や価値観が異なる人と働くときに、行き違いや対立を避け、確かな信頼を築く技術なのです。

総務省統計局が2015年1月に公開した「国籍別人口」という資料があります。(https://www.stat.go.jp/data/sekai/pdf/2015al.pdf )2-10国籍別人口データによると、日本の国籍別人口は以下のようになっています。

■日本の「国籍別人口」ランキング
第1位 自国籍(日本国籍)……125,359千人(97.9%)
第2位 中国……460千人(0.4%)
第3位 韓国、北朝鮮……423千人(0.3%)
第4位 ブラジル……153千人(0.12%)
第5位 フィリピン……146千人(0.11%)
第6位 アメリカ合衆国……38千人(0.03%)
第7位 ペルー……37千人(0.03%)
第8位 ベトナム……30千人(0.02%)
第9位 タイ……30千人(0.02%)
第10位 インドネシア……19千人(0.01%)
第11位 イギリス……10千人(0.01%)
第12位 その他……302千人(0.2%)
総数:128,057千人

自国籍の国民が90%を超えることは普通ではあります。

ただ日本の場合は島国で、海外と交流する機会は他の陸続きの国と比べたら少ないとは思います。

バスで県外に行く感覚で、隣の国には行けないですしね笑

『異文化理解力』エリン・メイヤー

相手と自分の真意がわかる、ビジネスパーソンの必須の教養が詰まっています。もちろん、ビジネス以外でも異文化を理解するきっかけになる本です。

異文化理解力を高めることは、友好的な人間関係を構築するだけではありません。

日本という国の文化を知ることで、日本人としての立ち居振る舞いにも影響してくると私は思います。本書でもこのように綴られています。

たしかに、ひとりひとりに個性がある。そして、他文化の人々と働くときは、出身地によって各人の性格を決めつけるべきではないこともたしかだ。けれども、だからといって文化的コンテクストを学ぶ必要がないということにはならない。あなたの仕事の成功が世界各国の人々と上手に働く力にかかっているならば、個性の違いだけでなく文化の違いも理解する必要がある。どちらも必要なのだ。

『異文化理解力』エリン・メイヤー  p29

ほのめかして伝える文化

海外から見たときに「日本人はシャイで自分の意見を言わない」なんてことを言われることがありますよね。

シャイというのは語弊があると思います。それはインド、中国、日本、インドネシアなどを含む多くのアジア文化圏では、メッセージをほのめかして伝える場合がしばしばあります。

私も経験があります。海外の学校で部屋の中が暑くなっているときに、アジア圏の学生はこの部屋暑くない?と言います。それに比べてヨーロッパ圏の学生は暑いから窓を開けていい?と言っていました。

日本人であれば、ほのめかしの意図を掴んで窓を開けることができます。しかし、ヨーロッパ圏の人からするとなぜそのような言い回しをするのか理解に苦しむでしょう。

日本では、成長するにしたがって、相手の行間を読むことを暗黙のうちに学びます。直接言葉にすることなくメッセージを伝えることが文化に深く根付いているのです。

「空気を読む」は相手の行間を読むことが聞き手として求められるスキルであることを示しているのではないでしょうか笑

英語を学習しているときも思いますが、日本語と比べて英語の表現はかなり直接的です。

そして主語が省略されることなく言葉に表されるので、明確な意見として捉えやすい部分があります。例えば、「私は〜がしたい!」「私は〜する!」などです。

日本語で会話をするときに常に「私は〜」と言っている人はいませんよね笑

それでも通じるのが日本語の面白いところですよね。誰が主役なのか曖昧にすることで、聞き手に委ねている部分が大きいことが分かります。

この直接的か、ほのめかし的かという言語の種類による分類がこの本では行われています!

本音と建前は他の国でも存在するのか?

表現の仕方や言い回しは、ヨーロッパ圏内でも大きく異なります。

ここで一つ面白い図があります。

『異文化理解力』p93

言葉を発しているイギリス人と、受け取る側のオランダ人だとここまで違いがあるのかと驚きます笑

これは英語力の問題ではなく、生まれ育った文化的な背景に起因しているものです。この感覚は長年現地に住んでいても、習得が難しい部分ではないでしょうか。

時間感覚やスケジューリングの違い

日本では言わずもがな時間に正確であることに大きな重要性が置かれています。

電車はほぼ時刻通りに運行しています。1分でも電車が遅れれば車掌さんは謝ります。これが日本の時間感覚です。

海外だと時刻通りに電車がくることの方が珍しいですよね。予定していたホームとは違う番号に電車が来ます。このときは少し焦ります笑

日本と同じような時間感覚を持っているのがドイツ人です。比較的電車は時刻表どおりに到着しますし、約束していた時間を守ります。

これも実体験になりますが、私とドイツ人、スペイン人、フランス人と待ち合わせをしたときのことです。

私たちは13時に待ち合わせ場所に集合する約束をしました。13時なので私は5分前に到着しました。それとほぼ同時にドイツ人も来ました。

それから30分経ちましたが、スペイン人とフランス人は現れません笑

40分を経過しようとしたときにようやく2人が到着しました。全く悪びれる様子もなく「それじゃ行こっか!」と言ってきたので、これが時間感覚の違いなのかと痛感しました。

フランスの友人に聞いてみたところ、遅刻していくのが礼儀だと言います。個人の家に呼ばれたときなども遅刻していかなければ、相手に準備を急がせて迷惑をかけるという認識があるみたいです。これがビジネスでも同様とのことです笑笑

まとめ

初対面では分からない部分も、相手の国の文化的背景を知ることで理解できることがあります。

全ての人に個性があるので、一概に文化的背景に当てはめることはできません。しかし、その言動が個人の性格であるのか、お国柄として無意識に行なっているのか考えるきっかけになると思います!

久しぶりの更新になりましたが、これからも更新していきますので是非読みに来てください!

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