社会人で人生始めてのヒッチハイクをしてみた結果

雑記

皆さんはヒッチハイクをしたことがありますか?

ヒッチハイクというと学生や、旅行中のバックパッカーがしているイメージがありますよね。

かく言う私も社会人3年目が終わろうとするこの頃ですが、ヒッチハイクに挑戦したことはありませんでした。

そこで社会人だからこそヒッチハイクをしてみた結果何かしら気づきや学びが得られるのではないかと思い、ヒッチハイクに挑戦してみました。

今回はヒッチハイク未経験の方、社会人でヒッチハイクに挑戦しようと考えている方に向けて、実際にヒッチハイクで埼玉から宮城にある実家に帰省した経験から、ヒッチハイクから得られた学びを共有できればと思います。

おすすめの方法や、コツなどは他に記事を書かれている方も多いのでそちらを参考にしていただければと思います。

今回はヒッチハイクに臨むにあたり、どのような心境で行なって、その結果どのような変化があったのかと言うかなり個人的な感想になることをご容赦いただければ幸いです。

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社会人でヒッチハイクはするべきか?

する価値はあると思います!

特に、新しいことに挑戦したり、今の状況を少しでも変えたい人にはおすすめです。

社会人という立場でヒッチハイクすることで、学生とは違った視点でお話を聞くこともできますし、得られるものもまた違うと思います。

恐らく私が学生時代にもしヒッチハイクを行っていたら、今回のようにドライバーの方とより深い話を出来ていないと感じました。

ヒッチハイクのハードルが少し高いなと感じる場合には海外一人旅もおすすめです。

なぜおすすめなのかはこちらの記事で紹介しています。

社会人で初めてヒッチハイクをしてみた理由

ヒッチハイクをする目的は様々だと思います。

学生なので交通費を抑えつつ旅をしたい、冒険をしたい、他の人と交流をしたいなどがありますね。

私の場合は「誰かに頼る、助けてもらう、自分の力ではなく誰かの力を借りて、何かを成し遂げることを実感したい。」という目的から今回ヒッチハイクで年末の実家帰省をすることにしました。

そのように考えるきっかけになった本は本田健さんの『20代にしておきたい17のこと』です。

運について学ぶことについて、このような一節がありました。

自信がある人は、自分の力を頼りにします。だから、ひとりよがりになりがちです。何かしてもらわなくても、一人でやり遂げられると思っています。
それは、けっして悪いことではありません。けれども安定的に成功しようと思ったら、一人ではダメなのです。助けてもらうことで、あなたが本来持っている運が何倍にも大きく育っていきます。

20代にしておきたい17のこと (だいわ文庫)

今までの人生を振り返ると、人生の大事な決断は全て自分で行なってきた自負があり、誰かに相談するというタイプではありませんでした。

よく人間は一人では生きてはいけないといいますが、経済的な観点からみると時代を経るに従って個人でも快適に生きていきやすい社会になってきているのではないでしょうか。

ただ、多くのビジネス書や哲学書、漫画を読み、仕事で関わっている経営者を見ていると、「誰かに頼ること」や「周りの人に支えられて」人生は良い方向に進んでいく可能性が高いのだと考えるようになりました。

そこで今回ヒッチハイクを実行するに至った訳です。

ヒッチハイクの準備

準備するものは2つだけです。スケッチブックと極太マーカー。

まずスケッチブックはドライバーに見えるようにほどほどに大きいものにしましょう。

私はマルマンのB3の大きさにしました。

片手で持てる大きさで、かつ太めの文字を書いて3文字程度ならおさまるぐらいです。

そしてマーカーは太ければ太いほどドライバーに視認してもらいやすいので、おすすめです。

一般的な太さのマーカーでは書くのが大変だと思います。

ヒッチハイクを始める場所

ヒッチハイクを始める場所は、目的地に向けて、ある程度の交通量があり、車を止めやすい場所がおすすめです!

これを踏まえて私は、埼玉の蓮田サービスエリアからスタートすることにしました。

蓮田サービスエリアは下道から歩いて入れる場所で、東北自動車道のため目的地である宮城方面まで行く車を探しやすいのが理由です。

サービスエリア内でも、サービスエリアの入り口付近ではなく、トイレやゴミ箱の近くや、出口近辺だと多くの人の目に止まりやすいかなと思います。

ヒッチハイクをして実家に帰省するまで

私が実際にどのような時系列で実家まで帰省したのか紹介します。

2023/12/29(金)

9:40 自宅から蓮田駅に電車で移動

11:02 蓮田駅に到着。蓮田サービスエリア(下り)まで歩く。

11:30 蓮田サービスエリア(下り)に到着し、ヒッチハイクを開始。サービスエリアでは笑顔でボードを持ち立つ。

11:35 1人目のドライバーTさんに声をかけていただく。

13:35 鏡石パーキングエリアで小休憩。

14:20 Tさんには安達太良サービスエリアまで乗せていただきお別れ。再度笑顔でボードを持ち立つ。

14:30 2人目のドライバーSさんに声をかけていただく。

16:10 実家から最寄のインターチェンジまで乗せていただきお別れ。

16:30 インターチェンジ近辺から歩き実家に到着。

スムーズ過ぎてあまり参考にならないかもしれませんが、本当に運が良かったと思います。

移動中はほとんどお話ししていました。私自身、色々な方の人生や考え方に興味があるので話が尽きることはありませんでした。

ヒッチハイク1人目のTさん

60代男性のTさんから、宇都宮方面というスケッチブックを掲げていたところ「ヒッチハイクかい?乗せてくよ」と声をかけていただきました。話を聞くと福島の二本松まで行かれると言うことで、お言葉に甘えてそこまで乗せていただくことになりました。

Tさんは川崎の自動車整備や自動車部品を製造を行う会社に勤めている方でした。ご両親の介護をしており、特に母親の足腰が弱くなってきていることもあり、年末なので戻れるときに実家に戻っておこうということで帰省中でした。

Tさんがヒッチハイカーを乗せるのは私で2回目とのことでした。1回目は栃木方面に向かいたいと言う18歳のイギリス人学生だったらしいです。最初はお金がない学生だと思って声をかけたところ、片言の日本語で日光東照宮などを見に行きたいと言われたそうです笑

そんなTさんが過去の経験から今でも大事にしていると仰っていたのが、「健康第一」と「他の人への思いやり」です。

人生の転換点として30歳のときに国が指定している難病を患ってしまい、なんの前触れもなく手などに力が入らなくなってしまったそうです。(すみませんが、病名は忘れてしまいました)

それから1年2ヶ月の間病院で入院し、その後は以前の職場にも復帰し現在まで勤められているようです。休職していたのにも関わらず、あたたかく復職を受け入れてくれた会社には今でも感謝していると仰っていました。

「誰かに思いやりを持って優しくすることで、その経験が次の人に繋がって、世の中が良くなっていけばいいよね」と仰っていたのがとても印象的でした。

ヒッチハイク2人目のSさん

Sさんは私よりも3つ歳が下の都内の人材紹介会社に勤めている新卒男性でした。実家が盛岡にあり、埼玉に住んでいる弟の車を使って帰省している最中でした。

なぜ乗せてくれたのか聞いてみたところ、「いつか自分もヒッチハイクやってみたいなと思ってて、話し相手も欲しかったんです」と仰っていました。

Sさんは歳が近かったこともあり、仕事からどんな人生を歩んできたのかなど色々お話をしました。自分の将来について考えていたり、目的意識を持って今の仕事に取り組んでいる姿勢を見て素晴らしいなと、私も背筋が伸びる思いでしたね。

将来は地元岩手に戻って、地方創生の事業に取り組みたいと考えているようで、個人的に観光面での地方創生のお話は勉強になることが多かったです。

最終的には「普段なかなかこういう話をする機会がなかったので、ありがとうございます!」と言っていただき、乗せてもらっている身ではありましたが何か少しでも役に立つことができて良かったです。

Sさんは同じ都内に住んでいることもあったので、今度一緒にご飯でも行こうと思ってます!

社会人で初めてヒッチハイクをしてみて感じたこと

今回ヒッチハイクをしてみて、達成感と人のつながり、それぞれの人の人生を知ることができました。

達成感に関しては、1人で実家まで歩いているときにじわじわと胸の底から湧いてくるような感覚でした。

誰かの優しさだけを頼りにここまで来ることが出来たんだと思うと、不思議と自信や安心感に満たされる気分です。

私の場合は案外スムーズに車を捕まえることが出来たと思いますが、それでも次の車を見つけるまでは先行きが見えない不安も少しは感じていたかもしれません。

ただ、何とかなるだろうという楽観的な考えもあったのであまり思い詰めずに、笑顔で立っていることが出来たとも思ってます。

短い間ではありましたが、何者かも分からない私に声をかけてくれたことに感謝しかないです。

誰かに頼ること、見ず知らずの人から優しくしてもらう経験は歳をとるに従って少なくなってきます。

それは社会的な立場や責任、プライド、時間など理由はたくさんあると思います。

私は社会人としてのヒッチハイクを通じて無理矢理環境を作ることで、人の優しさに触れて、初対面から関係を築いていく貴重な経験をさせてもらいました。

ヒッチハイクを必ず経験して欲しいとは言いませんが、何かに悩んでいたり、いつもの日常から少し脱線して新しいことをしたい人、単純に知らない人とお話ししたいなど目的が一つでもあれば有意義な時間になることは間違いありません。

今回ヒッチハイクを通していただいた優しさを、他の人にも繋いでいけるように、まずは身の回りの人に感謝を伝え、より思いやりを持って関わっていきます。

もちろん、今後ヒッチハイクをしている人を見かけたら、私がしてもらったように接することができればなと思います。

文章が長くなりましたが、今回は以上です。

また次の記事で!

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